もくじ
作品情報
作:林 明子
出版社:福音館書店
発行日:1986年06月
読んであげるなら:0歳頃から
内容紹介
「おいしいスープ いただきまーす」あかちゃんとぬいぐるみの動物たちが、ならんでスープをのみはじめます。みんなエプロンやナプキンを首にして、おててにスプーンをもって。でもね…「あっ ねずみさんが こぼした おなかに こぼした」
そこで、あかちゃんがねずみさんのエプロンをふきます。「ふいてあげるね きゅっ きゅっ きゅっ」次にうさぎさんが、そしてくまさんもこぼして…。
あかちゃんがぬいぐるみの動物たちと一緒にスープをのみはじめ、ねずみがこぼし、うさぎがこぼし、くまがこぼし……。楽しい表情があかちゃんの心をとらえる絵本です。
みどころ
赤ちゃんとぬいぐるみたちの可愛いやり取り
赤ちゃんが、うさぎ、ねずみ、くまのぬいぐるみといっしょにスープを食べています。オレンジの色が鮮やかで、絵がとても可愛らしいです。林明子さんが描くイラストにもマッチしていて、見ているだけで暖かい気持ちになれます。
言葉の紡ぎ方もとても可愛らしく、読み手もほっこりしてしまいます。
ぬいぐるみがこぼしたスープを、「ふいてあげるね、きゅっきゅっきゅっ」とふいてあげます。この「きゅっ きゅっ きゅっ」という擬音がテンポよく楽しく、赤ちゃんにも嬉しい響きのようです。
読みながら楽しめるタッチコミュニケーション
赤ちゃんがぬいぐるみ達のこぼしたのをふいてあげるところで、まだその真似ができない赤ちゃんでも、ぬいぐるみと同じ所を「きゅっきゅっきゅっ」と言いながら撫でてやると大喜びしてくれます。また、絵本に合わせて子どものおなかや手をふいてあげる真似をすると、嬉しそうに同じ動作を繰り返してくれました。この本の素晴らしいところは、読みながらもタッチコミュニケーションが取れたり、食べさせる真似やふいてあげる真似をすることで、自然とごっこ遊びができるようになることだなとも思います。