もくじ
作品情報
作: 五味太郎
出版社: 童心社
発行日:2016年10月15日
読んであげるなら:3歳頃から
内容紹介
ペンギンの子が、凍った道の上をゆっくりでかける。転ばないようにそうっと進む。でこぼこ道や急斜面も工夫して、気をつけて……。やっと無事におばさんの家に着いたと思ったら?
五味太郎さんの新刊絵本「五味太郎 おでかけシリーズ」の全3冊のうちの1冊。「きをつけて」シリーズに続き「こんなへんな子いるよね」という五味太郎さんのあたたかい視点が感じられます。
みどころ
慎重派で可愛いペンギンの子
五味太郎さんの描くペンギンの子どもがとても可愛いらしいです。ある寒い日に、凍っている道を慎重に慎重におじさんとおばさんの家まで歩いていきます。
読んでいても、転ばないようにとついつい力が入ってしまいますが、慎重に滑ったり、おちついて階段をのぼったり、足がすくむような溝をかっこよく飛び越えたりなど、ペンギンの子はいたって冷静に進んで行きます。
五味さんらしいユーモア
五味さんが遊び心で描くおでかけ絵本で、変わった道を工夫しながら歩いていくペンギンの子がユーモラスで、楽しく思いました。果たして、転ばず無事におじさんおばさんの家に辿り着けるのでしょうか…。慎重に歩くペンギンの子を見ていると、五味さんの絵本「いったでしょ」でもそうでしたが、親はあまり余計なことは言わずに「少し離れて見守るのが丁度いいんじゃない?」と言われているようにも思えました。
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